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2026年8月25日8分で読めます

初めてのカスタムセーター:ニット工場へのブリーフの書き方

OEMサンプリング調達
初めてのカスタムセーター:ニット工場へのブリーフの書き方

最初のメールの多くは似ています。手描きのスケッチ、目標小売価格、そして「30枚ならいくらか」。出発点としては十分ですが、まだブリーフではありません。繊維、仕上がり重量、サイズ構成、初回に何を含むかが無いと、工場は推測するしかありません。推測の数字は一見使えそうでも、上がってくるサンプルは絵と一致しません。

工場が使える情報、使えない情報

ファッションスケッチはシルエット、袖の量感、雰囲気を伝えます。ゲージ、リブの高さ、ネックの深さ(cm)、糸のグラム数は伝わりません。これらが編成時間とコストを決めます。初日に完全な技術パックは不要です。必要なのは、2つの工場が「別物」ではなく「同じ服」として見積もれるだけの決定です。

  • 始められる最低限:前後・側面、想定フィット、繊維の系統、目標小売、1色、サイズ計画
  • 価格を確定するには不足:着こなし写真、ムードボード、「これより柔らかい感じ」だけ
  • 完璧な絵より有効:手元の1着の胸囲・着丈・袖の実寸

形容詞ではなく、決定事項でシルエットを書く

「フェミニンだがリラックス」は方向性として有効です。工場はそれを数値にする必要があります。サンプル前に、編成プログラムを変える点を決めてください。スケッチでは小さく見えて、後から直すと高い項目ほど先に決めるべきです。

  • フィット:タイト、レギュラー、オーバーサイズ。裾はウエストかヒップか
  • ネック:Vの深さ(中程度か深めか)、後ろ衿でブラストラップを隠すか
  • 袖:セットインかラグランか。バルーンならボリュームを手首まで残すか
  • リブ:袖口・裾の高さ。膨らんだ袖に2–3cm袖口は開きやすい。4–5cmの方が保ちやすい
  • 着方:スカートの上、イン、両方。これで裾リブと着丈が決まる

見積を決めるのは絵より糸と重量

メリノニットの単価は、ほぼ糸代と編成分数です。糸はキロ買いです。同じゲージでもボリューム袖はストレート袖より糸を使います。「1着120元前後」は、慣れた重量と構造の話であり、あらゆる繊維・あらゆるシルエットの価格ではありません。

  • 30枚で実際に回せる繊維を指定する。70%モヘアの新ロットは余りコーンとコスト増になりやすい
  • ファイン70s豪州メリノは初回コレクションに向く。柔らかく肌に近く、既存プログラムに乗りやすい
  • モヘアのようなハローが欲しいなら、繊維を変える前に仕上げ(軽い起毛やソフトウォッシュ)で足りるか聞く
  • 春秋の中厚か冬の厚手かを伝える。仕上がりグラムを決める最短の方法
  • 初回は1色。染ロットは色ごと。30枚を2色に分けると極小プログラムが2本になる

各サイズが実際に編める数量にする

「S–M 15枚、L–XL 15枚」は綺麗に聞こえますが、実態は4サイズで各数が少ないことが多いです。編成はサイズ単位です。現実的な初回は1色・2〜3サイズで、サイズあたりの下限があること。当工場では10枚です。30枚なら3サイズ×10であり、4サイズ×7ではありません。

  • 推奨:1色、3サイズ(例:S / M / L 各10)
  • 可:シルエット検証中なら1色、2サイズ(MとL)
  • 避ける:4サイズ、2色、補充できない細かい内訳
  • 技術者でなければ、工場に寸法表案を出してもらい、試作前に承認する

サンプルと量産を分け、届け方も書く

プロトは開発費(パターン、編成プログラム、1着)です。量産は生産費です。「30枚いくら」に混ぜると両方が見えなくなります。フォワーダーのいない初回ブランドには、港条件よりドア・ツー・ドアの国際宅配(例:DHL)の方が簡単です。製品代、運賃、到着地のVATや関税は3行に分けるべきで、工場が法的に請け負えない「全部込み」にしないでください。

  • プロト価格(パターン+サンプル着)と、量産時に相殺できるかを確認する
  • 繊維・重量・サイズ内訳が決まってから量産概算を聞く
  • 届け先を書く。EUの個人住所でも、30枚の宅配は一般的
  • 運賃は箱の実測後に確定し、集荷前に支払う前提にする
  • 到着国の輸入VATは通常、配達時に宅配業者が徴収する。工場の販売価格ではない

工場が1通で答えられる最初のメール

プロトの相談に会社設立は必須ではありません。必要なのは、技術者が値段を付けられるブリーフです。以下を送ってください。未決なら「重量と袖口の高さは提案してほしい」と書けばブリーフです。「きれいに作って」はブリーフではありません。

  • 前後・側面、または参考になる実物の写真
  • フィット、ネック、袖、袖口、裾。未決は「提案希望」でよい
  • 希望繊維と、初回は工場標準のメリノでよいか
  • 目標小売と市場(重量とコストの妥当性確認用)
  • 総数量、色数、サイズごとの枚数
  • スケッチのスカートやパンツは着こなしだけか、2着目の開発か
  • サンプルと量産の届け先

最初のブリーフを受けたあと、私たちがすること

Langfieldでは、100%ファイン70s豪州メリノでOEMセーターを開発します。ウォッシャブルとマーセライズ(シルクフィニッシュ)です。承認されたブリーフから、量産相当サンプルは通常5〜7営業日。パターンとサンプル費用は別途で、量産に進む際に充当します。トライアルは1色30枚から、サイズあたり最低10枚。最終検査はAQLレベルII、重大欠点2.5です。紙の上の1着を、実際の編成プログラムで見積もりたい場合はブリーフを送ってください。守れない数字を出す前に、何が足りないかを先にお伝えします。

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